アマチュアゴルファーズ倶楽部

ツアー会場で見たフェースの見せ方

TIGER WOODS FOUNDATION

マルマン Conductor PRO-X

USAトーナメント会場で見られる新製品


世界ロングドライブチャンピオンシップ

タイガー パターグリップ変更?

PINGパター Scottsdale TRの注意点

US PGAツアーで見られる新製品

タイガーのCovert Tour ドライバー写真

プロトタイプ・ドライバーヘッド

雑誌記事

グリップ表示法

アラルダイト スタンダード

接着剤

ヘッドスペック用語・内容の不統一

ロフト・ライ調整器-2

ロフト・ライ調整器-1

製品誤差の範囲?

有名ゴルフショップの技術力?

ゴルフクラブの長さ測定法

NIKE VR_S COVERT FW USAモデル

メーカー勤務時代(フィッティング)の話-2

メーカー勤務時代(フィッティング)の話-1

アイアンのヘッド重量-2

アイアンのヘッド重量-1

フィッティング用 ボール

グリップ-2

グリップ-1

フィッティング-2

フィッティング-1

アイアンのトップライン
ツアー会場で見たフェースの見せ方(ドライバー)
Franklin Templeton Shark Shootout 会場では、下段に書いたキャロウェイ・ビッグバーサやテーラーメイド・ツアープリファード、ミズノの新JPXドライバーなどが見られました。
Jacobsonはキャロウェイの新しいBig BerthaとBig Bertha Alphaを試しているようです。
そのフェース面を見ると、市販品とは明らかに違う塗装の仕方でした。

Big Bertha Alpha 市販品
Big Bertha Alpha

Jacobson使用ドライバー
フェースがかぶって見えないような塗装(拡大)
プロ用Big Bertha Alpha
全体
プロ用Big Bertha Alpha

Big Bertha 市販品
Big Bertha

Jacobson使用ドライバー
フェースがかぶって見えないような塗装(拡大)
プロ用Big Bertha
全体
プロ用Big Bertha
GolfWRX

TIGER WOODS FOUNDATION
tiger woods foundation 今週(12月第1週)行われている TIGER WOODS FOUNDATION <the Northwestern Mutual World Challenge>練習日で、タイガーは今までのドライバーと新しいドライバーを打ち比べていました。
木曜日の本選では新しいCpvert Tour 2.0を使っています。
FWのシャフトにMitsubishi Diamana Blue Board 103 Xを使っているのは有名な話しですが、今週は新しいドライバーにも使われています。(長さは不明)
3W:Covert Tour (15 degrees) 5W:Covert 5 wood (19 degrees)
GWRX
練習日の写真
タイガーウッズ バッグ タイガーウッズ バッグ タイガー covert dr
tiger_dr covert tour2.0 tiger_dr covert tour2.0 tiger_dr covert tour2.0 tiger_dr covert tour2.0

Cpvert Tour 2.0はバージョンが7まであり、タイガーはバージョン6を使っているようです。
また、マキロイは the Australian Open (12/1)で久々に優勝しましたが、彼が使っているドライバーのバージョンは7です。
version 6
covert_tour2.0_ver6
version 7
covert_tour2.0_ver7

マルマン Conductor PRO-X
当店では軟鉄鍛造アイアンヘッドは三浦技研をメインに使用していますが、見た目が良く易しいヘッドを探していました。
見つけたのがマルマンのコンダクター PRO-Xヘッドです。
クラブメーカーでは珍しくヘッド単体での仕入れが可能で、ヘッド重量も3パターンあるのでシャフトだけでなく、長さ・バランス・グリップなど細かい注文にも対応できます。
Conductor PRO-X アイアンヘッド Conductor PRO-X アイアンヘッド Conductor PRO-X アイアンヘッド Conductor PRO-X アイアンヘッド

Conductor PRO-Xはドライバーやフェアウェイウッドのヘッドも単体で仕入れることが出来ます。。
2013年、ゴルフダイジェストのD-1グランプリで国産唯一ベスト4に残ったクラブです。

知名度がいまいち低いマルマンですが、1991年にはイアン・ウーズナムがマルマンのクラブでマスターズ優勝し、日本の有名プロもマルマンと契約していました。
また、ちょっと変わったクラブを作るメーカーでもあります。
通称「スッポン」やマルマンソールです。
スッポン
マルマンヘッド スッポン
マルマンソールヘッド
マルマンソールヘッド
ソール形状
マルマンソール
ソール形状
マルマンソール

メタルウッドのネックにパーシモンのようなピンを遅くまで使っていました。
マルマンウッドヘッド マルマンウッドヘッド

偶然ですが、カーテン代わりに使っている日除けです。色違いで黒もあります。
マルマン名前入り日除け

USAトーナメント会場で見られる新製品
アメリカのトーナメント会場では、9月頃から新しい製品がお目見えしています。
最近の気になるクラブは・・・。

テーラーメイド SLDR 430 TP (Tour Preferred)
TaylorMade SLDR 430 TP TaylorMade SLDR 430 TP TaylorMade SLDR 430 TP

ナイキ Covert2.0 1W
Covert2.0 1W Covert2.0 1W Covert2.0 1W Covert2.0 1W
Covert2.0 FW
Covert2.0 FW Covert2.0 FW Covert2.0 FW
Covert2.0 UT
Covert2.0 UT Covert2.0 UT Covert2.0 UT
Covert2.0 Tour UT
Covert2.0 Tour UT Covert2.0 Tour UT Covert2.0 Tour UT thanks

他、ゴルフプライドの新しいグリップやパターなど色んな物が見られます。

世界ロングドライブチャンピオンシップ
●今年優勝した人は、Krank Golfのロフト4度、Fujikura Firewire Shaftの3Xを使っています。
2012年度の大会では、1位から3位までクランクゴルフのヘッドでした。
ヘッドスピードの速い人はスピン量が増えやすいのですが、クランクゴルフのヘッドはスピン量が抑えられるのでしょうか。

●キャロウェイゴルフのサイト(インターナショナル サイト)には「Long Drive Team」の紹介があり、皆さん400ヤードオーバーの飛距離です。
ヘッドはCallaway X Hot Pro LDでロフト角は5°& 7°。ヘッドスピードが70m/s前後ですからシャフトもXXから4Xまでを使っています。
マックスだと思いますが、チームの一人はアイアンだと5番で255ヤード、PWで175ヤードの距離だそうです。
通常のプレー時は45インチ・ロフト8.5度みたいです。

タイガー パターグリップ変更
Presidents Cup 練習場でタイガーが使っていたパターには、Super Strokeのグリップが付いていました。
本番でも使うのでしょうか。
タイガー練習日 タイガー練習日 タイガー練習日
GolfWRX
本番では使いなれたPINGブラックアウトグリップでした。

また、ミケルソンは黒く塗られたヘッドのテーラーメイド
SLDRドライバーを使っていました。
タイガーパター1日目 タイガーパター2日目 タイガーパター3日目

PINGパター Scottsdale TRの注意点
Scottsdale TRパターはシャフト長調整機能が付いています。
Scottsdale TRパター シャフト長調整機能 シャフト長調整機能
ただし、注意点があります。
グリップ交換はほとんど不可ということです。
これは作業的な問題ではなく、ルール上の問題です。

PING社に問い合わせた時の回答がありますのでご覧ください。
−−−−−
現在、弊社の標準グリップのみがUSGA/R&Aでのルール適合とされておりますが、
具体的には「シャフト長調整リングまでをグリップ」とみなされております。
そのため「グリップの先端とシャフト長調整リングの繋ぎ目が同じ太さ」となっております。
そのため別のグリップを装着すると「グリップの先端とシャフト長調整リングの繋ぎ目が同じ太さ」に
ならないためルール不適合となる可能性がございます。
−−−−−
ヘッドが好きでどうしても使いたいグリップがある人は、普通のシャフト装着でパターを注文し
その後グリップ交換ということになります。

US PGAツアーで見られる新製品
今シーズンが終盤を迎え、来シーズンに向けての新製品&プロトタイプが色々見られます。
キャロウェイ・ドライバー
キャロウェイ プロトタイプ1w
キャロウェイ・アイアン
キャロウェイ プロトタイプアイアン
グラファイトデザイン・DIブラック
グラファイトデザイン DIブラック
フジクラシャフト
フジクラシャフト
このサイトで見られます
 GolfWRX

タイガーのCovert Tour ドライバー写真
タイガー使用のCovert Tour ドライバー写真の拡大版がアメリカのサイト「GolfWRX」に載りました。
タイガー Covert Tourドライバー タイガー Covert Tourドライバー タイガー Covert Tourドライバー

比較写真 上:タイガー用 下:市販品
タイガー Covert Tourドライバーと市販品比較

他にも色んな情報があります。
興味のある方は下記サイトをご覧下さい。
GolfWRX 上記画像は「GolfWRX」さんの許可を頂いています。

プロトタイプ・ドライバーヘッド
適合ドライバーヘッドの一覧が見られるR&Aのサイト。
市販品とあまり変わらないものから、全然違うものまであります。

5月、あるサイトに”NIKE THE OVEN”で見た「Covert Tour ドライバーの可変ネックではないタイプ」の写真が載っていました。※1
そして
6月、R&Aのサイトに下のヘッド等が載りました(白黒写真)。
Covert Tour ver 2
市販品とあまり変化なし
Covert Tour ver 4
重量調整のネジが無い
Covert Tour ver 5
可変ではなく通常ネック
Covert Tour ver 2 Covert Tour ver 4 Covert Tour ver 5

ついに「7/14、日曜にタイガーウッズが Covert Tour ドライバーを使っている写真」が公開されました。※2
ver 5のようです。
全英オープン、気になります。

(※1、※2はゴルフツアー専門サイトにあります。
試合毎に練習中の選手やクラブの写真がたくさんあります。)

雑誌記事
皆さんは雑誌をよく見るほうでしょうか?

ゴルフクラブに関心がある人必見のような雑誌が「ゴルフクラシック」です。
私も当然毎号購入です。
雑誌・ゴルフクラシック
この雑誌の7月号12ページに「SWがアイアンよりフレックスダウンしています。短い番手ではX100よりS400のほうが、軽く、また硬く感じられます」という記述がありました。
この時は???でしたが
8月号にも同様な記述がありました。
9ページに「アイアンはS400ですが、ウェッジは、重く、軟らかいX100を採用(※DGのウェッジシャフトはSよりXが軟らかい)。」というものです

これ、本当?ということで トゥルーテンパーさんとゴルフクラシックさんに質問してみました。
それぞれの回答は以下の通りです。

※トゥルーテンパーさん
「お問い合わせの件はゴルフクラシックの間違いです。
S400はX100に比べ重く、軟らかいが正解です。
ライターさんの勘違いのようで、弊社にも数件同様の問い合わせをいただいております。
ゴルフクラシックよりは近々訂正が入る予定です。」

※ゴルフクラシックさん
「正しくは、「軽く、硬いX100を採用」になります。
次号(9月号)で訂正記事を記載させていただきます。」

皆さんも疑問に思うことがあったら、確認することが一番。
親切に教えてくれます。

グリップ表示法
グリップの本数が足りなくなり、急遽近くの大型スポーツ店まで買いに行きました。
欲しかったのは「ゴルフプライド ツアーベルベット ラバー M 58 バックライン入り」ですが、
付いているシールを見て一瞬迷ってしまいました。
グリップ ツアーベルベット ラバー M58
「580R」がバックライン入り???

冷静に見ると、この茶色のシールはロイヤルグリップに付いてくるシールです。
ゴルフプライドとロイヤルグリップ、「R」の意味が逆です。

ゴルフプライドは「R」がラウンドタイプを意味し、バックライン無しのグリップになります。
「M 58 R・・・バックライン無し」 「M 58 X・・・バックライン入り(昔はXが入っていません)」

ロイヤルグリップは「R」がリマインダーを意味し、バックライン入りを示します(カタログに記入)。
(リマインダーの和訳は? リブと言う人もいます。)

グリップメーカーさんは今更「R」の意味を変える訳にもいかないでしょうから、店側で混乱しないような表記が必要だと思います。

アラルダイト スタンダード
今回入荷したアラルダイト スタンダード。パッケージが変わっていました。
新しいデザイン
新アラルダイト スタンダード
今までのデザイン
旧アラルダイト スタンダード

チューブを見るとまさかの表記がありました。
新しいチューブの表記「90分硬化・・・」
新アラルダイト スタンダードチューブ
今までのチューブ表記
旧アラルダイト スタンダードチューブ

アラルダイト スタンダードは12時間硬化のはず。
メーカーに問い合わせると
「90分はゲル化(簡単に言いますと、固まったばかりの状態)であり、硬化は不適切と思われます。
近いうちに修正する予定です。」との回答がありました。
中身は今までと同じです。注意して下さい。

接着剤
工房では「Y610」と「アラルダイト スタンダード」の2種類の接着剤を使っています。
フェース角やライ角調整、カーボンシム(セル管の一種)使用などの時はゆっくり作業ができるアラルダイトが便利です。

Y610の箱の裏側には「混合後は20℃では5分後に硬化が始まる」と書かれていますが、今まで本当?と思っていました。
接着剤を使った残りを見ると、30秒後位から硬化を初めています。
メーカーに聞いた時も「それは化学変化が始まっています。」との回答でした。

今回「Professional Craft-man Magazine」 No.6の51ページを見て「やっぱり」と思いました。
それはヤードスティックの山代谷さんが書いた「シャフトの正しい装着法」の中に、「Y610の硬化時間は30秒なので・・・」と書かれているのを見つけてからです。
箱の裏に書かれていた5分は何を基準にしたものなのでしょうか?
y610   アラルダイト スタンダード
Y610の混合比は体積比・重量比共に1:1ですが、アラルダイト スタンダードはちょっと違います。
体積比は1:1ですが重量比は1:0.8なので注意が必要です。
(アラルダイト スタンダード未使用時の重さ 主剤104g 硬化剤84g)

----------
追記
Y610のサイトを見ると”使用時間(23℃) 可使時間 3分”とありますが、まだまだ?です。

ヘッドスペック用語・解釈の不統一
雑誌などでよく見る重心距離や重心高さという言葉。
しかし、その言葉の意味が同じかというとそうでもありません。
ブリヂストンさんのHPより
ヘッドスペック用語 BS_W
ヘッドスペック用語 BS_I
ダンロップさんのHPより
ヘッドスペック用語 DL_W
ヘッドスペック用語 DL_I

気になるのは、頻繁に使われているウッドの重心距離と重心高さですが、メーカーによって解釈が違います。

色んな雑誌を見ると、一般的には重心距離はダンロップさん、重心高さはブリヂストンさんの説明と同じです。

しかし、重心の深さも合わせて考えると、重心距離はブリヂストンさんの説明が合っている様な感じです。
重心高さはダンロップさんでしょうか。

ここでもゴルフ業界の不思議が出ています。

ロフト・ライ調整器-2
店でよく見かけるロフト・ライ調整器。
調整器としては良いのですが、測定器と考えるとちょっと?かも知れません。

アルク製
アルク製 ロフト・ライ調整器+シャフト

フォーティーン製
フォーティーン製 ロフト・ライ調整器
シャフトの種類や番手によっては、左拡大写真のようにシャフトのステップ位置が調整器のシャフトに当たる部分の間に来ます。
上が太くて下が細い訳ですからシャフトに当たるパーツは斜めになっているわけです。

この調整器で測った数値を元に、○度曲げるということは良いのですが、正確なロフト角・ライ角を調べるとなるとシャフト軸線で測る他の測定器が必要になります。

ロフト・ライ調整器-1
長年フォーティーン製のロフト・ライ調整器を使ってきましたが、不便を感じアルク製にしました。
フォーティーン製 ロフト・ライ調整器 2代目フォーティーン製での不便

赤丸部分でヘッドを押さえるのですが、後ろからの抑えが一点になりヘッドに凹みができる場合があるので、自作の厚い鉄板を間に挟まなければいけない。

フェース面が鉄製の支柱に直接当たるので、フェース面にマスキングをしないといけない。

ロングアイアンのライ角をアップライトにしようとすると、ヘッドが滑る。

ソールが当たる部分の真鍮が丸いため、ソールに凹みができやすい。

アルク製 ロフト・ライ調整器 押さえ部拡大 アルク製

上赤丸の白い部分でヘッドを上から押さえ下赤丸部分が白いパーツを後ろから押さえるのでしっかり固定できる。

フェース面が当たるところは硬質プラスチック?のようでマスキングの必要がない。

青丸部分がヘッドのネック側を押さえるので、ライ角調整時にヘッドが滑らない。


アルク ロフト・ライゲージ一部←白いパーツを横から見た写真

製品誤差の範囲?
同じスペックのクラブでも並べて見比べるとフェース角が微妙に違うものがあります。

ある有名ドライバーでのこと。
1Wのフェース角は+1.0がカタログ値で試打クラブも見た目は+1.0。
しかし、売り場にある1Wを見ると明らかにフェース角の違うものが1本ありました。
調べてみるとFA-0.5。
試打結果が良くても注意して買わないと「あれ!試打した時は良かったのに?」になりかねません。

試打クラブのスペック、ロフト・シャフトの硬さだけを確認して同じスペックの店頭クラブを買われる人が多いと思いますが、店頭クラブも構えてみて違和感がないか確認した方が良さそうです。

有名ゴルフショップの技術力?
メーカー勤務時代の話。

フィッティングとカスタムクラブの製作をしていたのですが、会社として使えるシャフトが限定されていました。
扱っていないシャフトをご希望のお客様がいらっしゃり、シャフト交換の形で外注することになりました。
外注先は雑誌によく載る有名ショップです。

シャフト交換の2例を紹介します。
1回目
シャフト交換とグリップの再利用で注文。
→フェルール(ソケット)も再利用したようで、万力かペンチで挟んだ大きな傷が残っていました。アセトンで拭いたようですが全く無駄。また、再利用グリップはグリップを抜いた時の液が付いたままでベトベト&タオルで拭いた時の白い繊維が多数付いてました。
→やり直しを依頼。

2回目
UTにパラレルのスチールシャフト使用でチップカット寸法を指示して注文。
→付いていたシャフトはテーパーシャフトでした。たまたまグリップを入れないで納品をお願いしたのでシャフトの刻印で分かったのですが、、なぜこんなことに???
→当然やり直しです。

作業を行ったのが技術を持った人ではなかったのかも知れませんが、店の名前で納品してくる訳ですから責任者が最終チェックをするべきだと思います。

ゴルフクラブの長さ測定法
海外メーカー勤務時代の事

当時、上級者向けクラブの長さ表示は45.5インチでした。(ヘッドは430cm³)
この数値を見て長いというお客様が多数いらっしゃいました。
そこで、測定法の違いをご説明し、日本メーカーでクラブ長表示が45.0インチのクラブと比べました。
長さはほとんど一緒です。
お客様は納得しましたが、長さの測定法が統一されていないのも困ったものです。
(私がいたメーカーはシャフト軸線上の長さ、日本のメーカーはヒールエンド測定法)

ちなみに、2002年の週刊パーゴルフ誌でクラブの長さ測定法の違いを調査した記事が掲載されていました。
日本のメーカーの測定法は一般にヒールエンド測定法と呼ばれていますが、ヒールエンドの基準が各社まちまちなのも困りものです。
各メーカーのクラブ長測定法 パーシモンヘッド
参考:昔削ったパーシモン
昔のパーシモンのようにソールが平らでヒールエンドがはっきりしていれば良いのですが、最近のクラブのソール形状は色んな形があり、ヒールエンドがはっきりしないことも原因の一つだと思います。

ルールブックでは60度測定法が基準とされましたが、各社は独自の測定法のままです。
JGAでは
ウッドとアイアンの長さの測定は下図左に示すようにクラブを水平面に置き、ソールを角度60度の面に当てて行われる。
クラブの長さは、「二つの面の交差点からグリップの上端までの距離」と定義されています。

JGAの測定法
JGAの測定法
参考:ミズノの測定法
ミズノ 測定法

NIKE VR_S COVERT FW USAモデル
2013年のマスターズ。
テレビでタイガーウッズの1番ティーショットを放送していましたが、タイガーが3Wを新しいものに変えたというコメントがありました。
よく見ると確かにVR_S COVERTです。
しかし日本販売の物とはネックが違います。調整機能は付いていません。
プロトタイプ?と思いながらUSA NIKEのHPを見ると普通に販売しています。
色んなサイトを見ていると、日本でも有名な並行輸入店が扱っていました。しかも安い!
情報集めは大切ですね。
USAモデル
ネックすっきり
VR_S COVERT 3W USA
日本モデル
調整機能付き
VR_S COVERT 3W JAPAN

メーカー勤務時代(フィッティング)の話-2
グラファイトデザインの DI-6 X を使いたいという30代のお客様。
Xフレックスの試打クラブを置いてあるところが少ないとのことで来店されました。

私がいたメーカーのヘッドではプッシュスライス気味のボールしか出ませんでした。
他メーカーで同じシャフトが付いた試打クラブがあり打ってもらうと軽いドロー系。
それぞれ別の測定器での結果だったので本当は同じ測定器で比較したかったのですがそうもいかず、ヘッドの特徴を説明し他メーカーのクラブを薦めておきました。

メーカー勤務時代(フィッティング)の話-1
大阪のお客様で60代男性。仕事で東京に来たついでに寄ってみたとの事。

悩みは、ドライバーのスライス。
今まで色んなクラブを使い、シャフトも色々試したがスライスが止まらない。
使っているシャフトは先調子。

試打用の先調子シャフトを何本か試してもらいましたが、球筋は大きなスライスのまま。
比較的ゆったり振るタイプなので、元調子(ディアマナ D63 R)を振ってもらいました。
計測結果はほぼストレート。
お客様は半信半疑でしたが、D63でクラブ製作。

後日、連絡がありました。
ラウンド途中ですが、試打時と同じく真っ直ぐなボールで7回使ってフェアウェイをはずしたのは1回だけ。
喜んでおられました。

●シャフト特性として、一般的にはスライスが出る場合は先調子が合う(ボールがつかまり易い)のですが、スウィングは千差万別。
時には真逆のシャフトが合うこともあります。

アイアンのヘッド重量-2
メーカーさんのカタログを見比べていると、色んな違いが出てきます。

#5の長さとバランス
シャフト 長さ バランス
A社 Dynamic Gold 37.75 D3
N.S.PRO 950GH 37.75 D1
B社 Dynamic Gold 37.75 D2
N.S.PRO 950GH 38.0 D2
C社 Dynamic Gold 38.0 D2
N.S.PRO 950GH 38.0 D1

仮定ですが、
A社・・・1種類のヘッド重量。
     同じ長さ設定なのでバランスが変わってくる。(Dynamic Goldの方がシャフトの先端側が重い)
B社・・・1種類のヘッド重量
     シャフトにより長さを ¼ インチ変えているのでバランスが同じになる。

C社・・・2種類のヘッド重量(確認済み
上記の長さ・バランスは日本仕様ですが、海外仕様のデータがあります。

  シャフト #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #P
長さ   39.0 38.5 38.0 37.5 37.0 36.5 36.0 35.75
ヘッド重量 DYNAMIC GOLD 241 247 254 260 268.5 273.5 283 286.5
DYNAMIC GOLD XP 243.5 249 257 264 270.5 278 285 289

どちらの考え方(作り方)が良いかは?です。

アイアンのヘッド重量-1
アイアンのヘッド重量は番手間の重量差が一定なものが良いと思いますが、公表されている物を見ると、必ずしも一定ではありません。
まずは

MIURA MB-5001

  #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #P
ヘッド重量
スチール用
243 250 257 264 271 278 285 292
ヘッド重量
カーボン用
250 257 264 271 278 285 292 299
少し古いヘッドですが、番手間の重量差が揃っています。

スチールシャフトの定番 True Temper のカタログ (グリップ 52g)
    #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #P
長さ   38.5 38.0 37.5 37.0 36.5 36.0 35.5 35.0
ヘッド重量   245 251 257 263 269 279 285 291
                   
ダイナミックゴールド 振動数 314 320 327 335 342 344 354 358
S300 バランス D0 D0 D0 D0 D0 D0 D0 D1
                   
ダイナミックゴールド 振動数 329 332 340 348 352 358 369 375
X100 バランス D0 D0 D0 D0 D0 D0 D0 D1
                   
プロジェクトX 振動数 325 329 339 345 355 360 365 371
5.5(S) バランス D0-D1 D0-D1 D0-D1 D0-D1 D0-D1 D0-D1 D0-D1 D0-D1
                   
ライフル 振動数 326 333 337 342 347 354 364 366
5.5(S) バランス D0 D0 D0 C9 C9 C9 C8 C8
(カット後シャフト重量)   113 111 110 107 106 105 103 100
なぜか7番と8番の差が10gあります。でもバランスは揃っています。
メーカーに聞いても古いデータなので、分からないとの回答でした。
バランスは揃っていますが、振動数は一定の変化ではありません。
★ライフルシャフトは独特です。

あるメーカーのWEB上に公開されている数値 (DYNAMIC GOLD用)
  #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #P
長さ 39.0 38.5 38.0 37.5 37.0 36.5 36.0 35.75
ヘッド重量 241 247 254 260 268.5 273.5 283 286.5
バランス D1-D3 D1-D3 D1-D3 D1-D3 D1-D3 D1-D3 D1-D3 D1-D3
6番〜9番までが不揃いです。

フィッティング用ボール
フィッティング時に使う計測用ボール。
器械専用で普段使っているボールとは違います。
打ち出し角度・スピン量、大まかな傾向は出るでしょうが、数百回転のスピン量を気にするなら注意した方がよさそうです。

測定専用ボールには黒く印が付いているのですが、メーカーオリジナル測定器の場合は、せめて自社のボールで測定できるよう市販ボールに印をつけたものを準備してもらうとありがたいのですが。

印が無くても普段使っているボールで計測できる器械もあります。

グリップ-2
同じグリップでも2g前後の重量差があります。
↓グリップに付いている下げ札に書かれているのは値段ではなく重さです。(当店)
グリップ

グリップ-1
カラーグリップは人気がありますが、あるモデルはどこを基準にすれば真っ直ぐ?というのがあります。

表の格子状の模様を真っ直ぐにするとバックラインが曲がってしまいます。バックラインを真っ直ぐにすると表の柄がゆがみます。
バックラインを基準にするのが一番なのでしょうが、お客さまによっては表からの見た目が気になる人もいます。
これは製造上の問題なのでしょうか?

フィッティング-2
フィッティング現場で見たこと。

試打でミスが出ると、「今のはヘッドがカットに入りました」とか「上体が突っ込み気味です」と言う。
→結果、試打中に普段のスウィングを変えて打つようになる。
たまたま良い結果が出たとしてもそれはいつもとは違うスウィングでの事。

レッスンではないので、普段のスウィングで打つことが大切なのではないでしょうか?

フィッティング-1
フィッティング現場で見てしまったことです。

何球も打ってもらいあまりにひどいデータは削除してました。
→結果的にまずまずのデータが残ります。
ミスが出るのはクラブが合っていないからではないでしょうか?

アイアンのトップライン
トップラインの削り方で構えた時ので見え方が違います。
アイアンヘッドトップライン違い アイアン1 トップライン アイアン2 トップライン
どちらも軟鉄鍛造アイアン。
ネック側の削り方が違うのですが
右側は光の当たり方によっては
とがって見えてしまいます。
アイアン1 アイアン2