アマチュアゴルファーズ倶楽部

年に一度は来る試打用クラブ&試打用シャフトでの依頼 2022/11/04
今年もメーカーが試打用として出しているクラブとシャフトが来ました。
TM試打用クラブ
TM試打用クラブ

ディアマナ試打用シャフト
ディアマナ試打用シャフト

全国では、相当数の『試打用』が出回っているのでしょうね。

P社アイアン、ホーゼル内径太い 2022/09/03
P社7番アイアンのシャフト抜けです。
(下写真は持ち込まれた時の写真)
ピン G710アイアン シャフト抜け

ソケットは段付き(足付き)です。
ピン G710アイアン シャフト抜け

シャフトを抜くと,錆びた部分が出てきました。
ピン G710アイアン シャフトチップ側

ホーゼル内をクリーニングして内径を測ると、約10.4mmもあります。
ピン G710アイアン ホーゼル内

シャフトは日本シャフトのN.S.950GH neo で、チップ径は9.0mm。
シャフトを抜いた時にはスペーサーなどは使われていませんでした。

お客様渡しは3時間後。
早速仮組すると、厚めと薄め2枚のアルミ管を使うことでシャフトはホーゼル内にほぼ真っ直ぐ収まるようです。
が、普段使う接着剤ではアルミ管2枚を使う時間的余裕がなく、また、接着強度に不安もあります。
(店内温度28℃で、A・B剤混合1分後位から硬化が始まります。)

内径8.5mmのアルミ管を9ミリチップのシャフトに入れると、下図のように少し楕円形になるので、グラスビーズと合わせて使い、
ホーゼル中心に真っすぐ入るように接着しました。

M社アイアン、シャフト折れ 2022/08/31
M社アイアンのシャフト折れ修理がありました。

シャフトが折れたのはホーゼル上部から数ミリ中に入った位置で、M社独特の重量調整用重りが入っています。
また、折れたシャフトの中には接着剤が詰まっています。
ミズノ MP68 ホーゼル内   ミズノ MP68 折れたシャフト   ミズノ MP68 折れたシャフト

M社アイアンのシャフト交換等の経験から、見える重量調整用重りはアルミで出来ていると思われるので、まずはこのアルミを削りシャフト抜き工具が使えるようにします。
ミズノ MP68 折れたシャフト抜き作業1 →→ ミズノ MP68 折れたシャフト抜き作業2  

この後、2016/02/12記『アイアン、シャフト折れ時のシャフト抜き』に載せた工具を使うのですが、ドリルの歯がシャフトに食い込まず断念。

2020/05/08記『アイアンシャフト折れ→取り出し』の方法で試すも、電動ドリルの力が足りず半分くらいのシャフトしか取り出せません。

2020/03/16記『アイアンのホーゼル内深さがバラバラ&ホーゼル外径も不揃い』で使ったボール盤で残ったシャフトを取り出す。
ミズノ MP68 折れたシャフトかけら   ミズノ MP68 折れたシャフトかけら   ミズノ MP68 折れたシャフト取り出し後

作業前のヘッド重量は271.8グラムでしたが、作業後は264.4グラムです。
クラブ組み立て時には、以前の作業で取っておいたM社の重りを使いました。

SNSにある「T社Sアイアンのヘッドが飛んだ」という書き込み 2020/07/18
下記ではT社S2MOアイアンのシャフトチップ側の錆も取り上げましたが、SNS上には買ったばかりのT社Sアイアンのヘッドが飛んだという書き込みがあります。

7月3日記でT社Sアイアンのシャフト交換について書いていますが、この時のシャフトには錆がほとんど見られませんでした。
ただ、接着方法はSアイアンもS2MOアイアンも同じなので、いずれ錆が発生する可能性はあります。



写真を見ると錆は無いようです。
ということは、ホーゼル内とシャフトに接着剤が十分回っていないということでしょうか。
(S2MOアイアンのようにシャフトに錆が出るということは、空気に触れているということでしょうから)
T社S2MOアイアン、シャフト交換・ホーゼル厚さ等 2020/07/18
下記T社Sアイアンの前モデルとなるS2M0アイアン(5~P)のシャフト交換です。
T社 S2MOアイアン

装着シャフトはKBS MAX MT85 JPです。
ソケットのズレはSアイアンと同等ですが、シャフトを抜くと先端が錆で黒くなっている部分が多いです。
 錆多め面    錆少ない面
T社 S2MOアイアン シャフトチップ側   T社 S2MOアイアン シャフトチップ側
Sアイアンは新しいので錆はほとんど無し。

これもホーゼル厚さが違うものがあり、一応調べてみました。
T社 S2MOアイアン ホーゼル上部   T社 S2MOアイアン ホーゼル寸法

ホーゼル内径などはSアイアンと同じなので、同じ方法でシャフト接着。

T社Sアイアン、シャフト交換・ホーゼル内径等 2020/07/03
Sアイアン(#5~P)のシャフト交換です。
TM stealth アイアン ヘッド

ソケットを見ると、差はありますがほとんどの番手がホーゼルと合っていません。
TM stealth アイアン ソケット・ホーゼル

装着されていたシャフトは、T社カスタム注文のチップ径9.0ミリDG S200です。
シャフトを抜いてホーゼル内径を測ると、9.6mm。
TM stealth アイアン ホーゼル TM stealth アイアン ホーゼル寸法

段付き(足付き)ソケットを使ってはいますが、足部分が薄く小さいため、これだけではシャフトはホーゼル中心に真っすぐに入りません。
PXGアイアンのように足部分が厚いソケットを使い、さらにシャフト先端にキャップを付けるようにするか、径の合ったアルミ管を使うなどしないと中心に真っすぐ接着できないと思います。

Sアイアン用に作られたソケットの内径は9.3mmですが、シャフトがN.S.PRO 950GH neoですから、指で強く差し込むだけで予定より奥まで入ってしまいます。(T社はソケットをシャフトに接着)
今回はN.S.PRO用の内径9.15mmのソケット(3mm高い)を使用。

シャフトを真っ直ぐに入れるためアルミ管を準備しましたが、そのままだとホーゼル深さに対し¼位残して奥まで入らないので、少しづつ削りながら調整して使用。
TM stealth アイアン アルミ管

また、このアイアンもホーゼル厚さが違う番手がありました。
TM stealth アイアン ホーゼル上部

T社サイト内記述のアイアンシャフト重量?? 2022/07/02
T社Sアイアンのシャフト重量について、相談がありました。
『知人から重めシャフトの方が安定すると言われ、T社のSアイアンにDG S200を入れた物を注文。しかし、重すぎて振れないのでシャフト交換を考えている』との話しでした。

前に使っていたアイアンは同社のS2MOアイアンで、シャフトは KBS MAX MT85 JP S 。
このシャフト重量を調べると、93グラムです。
重さやシャフト特性などから、新しいシャフトは N.S.PRO 950GH neo に決まったのですが、改めてSアイアンサイトを見ると KBS MAX MT85 JP S が109グラムと書いてあります。

同じシャフト名なのに、ヘッド違いで16グラムの違い?。
総重量の数値からしてもおかしいので、T社に問い合わせました。
回答は
T社回答メール
でした。

今一つ納得出来ません。
KBS MAX MT85 JP Sシャフトを使う2モデル(#7番)を表にすると下のようになります。
 クラブ  総重量  長さ  バランス  グリップ重量  シャフト重量  ソケット+両面テープ  左記からの計算上のヘッド重量
 S  407g  37.25  D2  47.5g  109g  3g  247.5g
 S2M  409g  37.25  D1  47.5g  93g  3g  265.5g
長さ・バランスから考えてもSのヘッド重量が変です。


後日、シャフト交換時にSアイアン7番のヘッド重量を調べると265.3g。
シャフトを93gで計算すると
47.5+93+3+265.3=408.8
で総重量に近づいてきます。

サイト内&問い合わせ回答のSアイアン KBS MAX MT85 JP S 重量109gは間違いでは?

シャフトカット部分がギザギザ 2022/06/30
スチールシャフト付きウェッジのグリップ交換依頼がありました。
グリップを外すとシャフトカット部分がギザギザでした。
スチールシャフトエンド ギザギザ
スチールシャフトエンド ギザギザ
スチールシャフトエンド ギザギザ

お客様に見てもらい、尖った部分だけを削る事になりました。

グリップ太さがバラバラ 2022/06/30
グリップ交換で来店したお客様。
長くゴルフをしているが、クラブにはこだわらないというお話でした。

今回はウッド類だけでしたが、懐かしい EI-70 シャフトが付いた物もあります。
トゥルーテンパー EI-70
※EI-70シャフト
タイトリスト975Dチタンドライバー(1998年)に装着され、このドライバーをタイガー・ウッズやデービス・ラブⅢが使うことで有名になったクラブ&シャフト。
975Dはスルーボア設計で、タイトリストはしばらくこのシャフト装着方法を継続。

グリップを剥がすと、グリップエンド側半分しか両面テープが巻かれていないもの、3重に巻いてあるものなどまちまち。
クラブ入手の経緯などは聞かなかったのですが、「今まで使っていても気にならなかった」とのことでした。
グリップエンド側だけ両面テープ
両面テープ3重巻き

ウェッジ、ホーゼルの厚さが前後で違う 2022/04/26
ウェッジのシャフト交換依頼がありました。
クラブは店で購入したということですが、ホーゼル太さに対しソケット(フェルール)が少し細く、段差が付いていました。(写真無し)
こんなこともあるかと思い、作業に入りました。
ウェッジ全体写真

シャフト抜き、ホーゼル内掃除、シャフトチップ側サンディングなどが終わり、ソケットを準備しました。
ホーゼル上部の外径は15mm(太!)。
店にあるソケットはボーケイウェッジ用の14.7mmが一番太いサイズ。
お客様に15mmソケットを取り寄せた場合の出来上がり日をお知らせすると、翌々日には使いたいということと、今までも段差があったのであまり気にしないとの話しで、このまま作業を進めることになりました。

とは言え、古い在庫に15mmに近いソケットが無いか探すと、ボーケイ用ソケットより少し太い物が見つかり、こちらを使うことにしました。

シャフトにソケットを挿してホーゼル外形との差を確認すると、何かおかしい。
シャフトを真っ直ぐ入れようとすると、ソケットが偏った位置になってしまいます。
(ホーゼル内径が9.2mm強あるが、極薄アルミ管で対応。それでも少しグラつく。)

ホーゼルの厚さを調べてみました。
ホーゼル前側厚さ   ホーゼル後ろ側厚さ
ホーゼル前側、2.5mm厚   ホーゼル後ろ側、2.9mm厚

ホーゼル上部厚さ写真

お客様にこの状況を確認してもらうために来店していただき、説明しました。
作業は、極薄アルミ管を使いながら、ホーゼル外形とソケット外径の差がなるべく均等になるように接着することに決まりました。

出来上がり
シャフト入れ終了後のホーゼル上部 シャフト入れ終了後のホーゼル上部 シャフト入れ終了後のホーゼル上部 シャフト入れ終了後のホーゼル上部
シャフト入れ終了後のホーゼル上部

この後、ロフト・ライ角調整をするのですが、ベンディングバーの穴がほぼ15mmでキツキツ。
ヘッド全体のメッキがサテン調で、バーと擦れると跡が付きそうなので注意して作業。
ウェッジヘッドとベンディングバー

カーボンシャフト、チップ側削りすぎて変形 2022/02/25
見るからに再利用シャフトを使っていましたが、スリーブを抜いた時のシャフトが下写真。
『どうしてこうなった?』というほどの変形でした。
スリーブ付き再利用シャフト
スリーブ付き再利用シャフト
チップ側が変形したカーボンシャフト

オデッセイ、ROSSIE VERSA シャフト交換 2022/02/02
オデッセイパター ROSSIE VERSA のシャフト交換です。
シャフト全体に錆が出ており、今後も使い続けたいとの事でした。
オデッセイ、ROSSIE VERSA
シャフトを抜いてみると、3次元的に曲がっていないタイプ(オフセット無し)でした。
(上写真下側の新品シャフトは3次元的に曲がった物)
オデッセイ、ROSSIE VERSA 錆びたシャフト
(上写真黄色テープに書いた赤線が真上)

ヘッド側には、シャフトチップに入る凸があります。
オデッセイ、ROSSIE VERSA ヘッド オデッセイ、ROSSIE VERSA ヘッド
オデッセイ、ROSSIE VERSA ヘッド  

在庫にオフセット無しのダブルベンドシャフトが1本あったので、構えた時の見え方(フェース面とシャフトの関係)が変わらないように注意しながらの接着です。
その後、ロフト・ライ角微調整。
シャフト交換後のオデッセイ、ROSSIE VERSA

今後もこのタイプのシャフトが必要になるかと思いあちこち探しましたが、オフセットの付いたダブルベントしかありません。
暇な時に、自分で曲げる?

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