修理に来た? PART-4

両面テープ
両面テープ 昔のクラブは写真のような巻き方が多く見られましたが、最近は少ないです。
また、何本かは(#5・#6・PW)ヘッド側10cmくらいが二重になっています。

グリップねじれ
グリップねじれ 買ったその場で安くグリップ交換をしてもらったとの事。
グリップの重さを調べることもなく、出来上がりは写真のようにねじれていました。

アイアン用スチールシャフト
三浦技研のヘッド用に仕入れたダイナミックゴールド SL S300(”40.0〜”35.0)
重さを測ると#5用("39.5)が少し軽い。
ちょっとまずいかなと思いながら、仮組みしていくと、#5のシャフトがホーゼルに入りません。
他の番手のシャフトで試してみると、ちゃんと入ります。ということは、チップ径が太い?。
測ってみると、コンマ何ミリかですが太い。
ホーゼルの穴を 0.1mm広げるのは簡単ですがやりたくないし、シャフトチップをあまり削るのもイヤ。
で、105〜106g指定で”39.5を取り寄せることに。(沖縄は送料が高い)
シャフト重量
4 5 6 7 8 9 P
重量 105.4 102.4 106.2 107.4 106.2 107.0 105.6

アイアンスチールシャフト
グリップの太さが揃っていないとのことで持ち込まれたアイアンセット。(シャフト:NSプロ950GH・6〜SW)
握ってみるとPWの右手部分が太く感じられました。グリップサイズゲージで測ってみると、STD MEN'Sの0.807。AWは 1/64 UNDER MEN'Sの0.792。
グリップ調整でお預かりしましたが・・・。

とりあえず現状のバランスを調べると???。で、長さ・振動数も計測してみました。
- 6 7 8 9 PW AW SW
バランス D5.0 D3.5 D3.0 D2.0 D7.0 D3.8 D3.2
長さ 37+3/4 37+1/8 36+5/8 36+1/8 36.0 35+5/8 35+1/4
振動数 304 309 301 317 342 333 332

どうなってるの?と思いながらグリップを抜くと、6番のシャフトに書かれている印字が S-38.5。長いシャフトを使っていると思いながら順番にグリップを抜いていきましたが、他のシャフトは印字が消えていました。で、PWにきたとき S-35.0の文字が見えました。数字が合わない!!!
全部のグリップをはずして並べて見ると、シャフトのステップ位置が揃っていません。(白テープがステップ位置。)
全体
スチールシャフト
グリップ側
スチールシャフト
ヘッド側
スチールシャフト

まさかと思い、店のシャフトと比べてみると絶句! 使われていたシャフトの結果は
6 7 8 9 PW AW SW
S-38.5 S-不明 R-38.0 R-37.0 S-35.0 S-36.0 S-36.5
(7番はステップ位置合わず。先端カット?)

後日、お客様に聞いたところ、スチールシャフトのアイアンが使いたくて自分のカーボンシャフト付きアイアンと知人のクラブを交換したとの事。
その人は自分でクラブをいじるのが好きという話でしたが、この結果に愕然としていました。
結局、シャフト交換ということになりました。

両面テープ(3)
シャフトエンドの両面テープ シャフトエンドの両面テープ 一般的に使われているバッファローの両面テープより薄めのテープ。
幅広タイプを使用していますが、シャフトエンドで余ったテープを穴の中に入れずに、外側に折り返していました。

両面テープ(2)
あるメーカーの両面テープは剥がしにくいので、あせらずゆっくりやらないときれいに取れません。
グリップ交換で持ち込まれたクラブ。
たぶんテープを暖めて取り安くしようとしたのでしょうが、バット側テープ部分が2センチほど焦げており、きれいに取りきれていませんでした。

シャフトチップ内 鉛
シャフトチップ側 2006年発売、プロモデルアイアン。
シャフトを抜くと8本中5本が左写真のようになっていました。
(3本は接着剤のみ)
計測してみると、鉛&接着剤の長さは約1.5インチあり、
重さは約3g〜6gでした。
見づらいですが、赤矢印の先が鉛先端が入っていた穴。
シャフトが入っていた長さは約1+1/16インチでしたが、
ホーセル内をきれいにして計測してみると、約1+3/16インチでした。
(丸くなった底部分は除く)
数日後、同じアイアンのシャフト交換が合ったのですが、同じように鉛が使われていました。(8本全て)

PROTOTYPE
プロトタイプシャフト X-DRIVE TYP300に使われているシャフト。(ヘッド重量208.2g)
クラブスペックは、43.75インチ・340.6g・D2.6・278cpm

ネック形状(ウェッジ)
ウェッジのネック USA
スネークアイ
USA
キャロウェイ
JP
ミズノ
ウェッジのネック ウェッジのネック ウェッジのネック
テーパー度
  大
テーパー度
  中
テーパー度
  無し

市販シャフトに書いてある文字
シャフト印刷文字
少し見にくいですが、白く「プロ特別仕様」の文字が書かれています。

シャフト内異音
最近シャフトを交換したが、ヘッドの近くでコロコロ音がするというアイアン。
ヘッドを抜いてみるとシャフト先端に鉛棒の端が見えます。シャフト内の鉛を取り出すと奥にはコルクが入っていました。
なぜコルクを使ったか解りませんが、鉛棒全体を接着してないので一部が折れ、コルクとの間で動いていたようです。
シャフト先端側
先端に見えるのが鉛棒
鉛&コルク
ドリルで削りだした鉛棒の一部とコルク

ソールプレート取れ
1Wヘッド ソール 黄色く見えるのが接着剤ですが、プレート裏側には接着剤の残りはほとんど付いていませんでした。

参考(FW)
FW フェース&クラウンの型によって、構えた時にアップライトに見えたりフラットに見えたりします。
FW 1Wも同じですが、フェース面との境の塗装の仕方により、フックフェースに見えたりストレートに見えたりします。

左写真はトウ側の塗装により、先端だけがかぶって見え違和感があります。

両面テープ(1)
アイアンセットのグリップ交換
グリップ内側 両面テープ
上:グリップを取るとシャフトにテープが残り、グリップにはほとんど付いていない。
下:テープのほとんどがグリップにくっついていて、シャフトには一部分が残っている。
両面テープの種類、厚さが違っていました。

参考(グリップ)
同じゴルフプライド ツアーベルベット・ラバー
グリップ横 グリップ横
グリップ横のライン(模様の無い
部分)がはっきりしている。
模様が横まで入っていて
ラインは分かりにくい。

コード入りグリップ
コードの出方が違うグリップ

セル管
2005年発売のアイアン(シャフトオーダー品)。
ホーゼル内径9.4mm、K's6001チップ径9.0mm。
カーボンシム・カーボンチューブが縦半分弱に切られヒール側に入っていました。
ホーゼル内
薄茶色っぽく横線が見えるのがセル管
シャフト先端&セル管 セル管
左上2個:使用されていたパーツ
左下:カーボンシム
右2個:普通のセル管
シャフトがホーゼルセンターではなく、トウ側にずれて入っているわけですが、この影響は???。

銅棒
同じメーカーで数年前と2005年秋発売のアイアン。
銅棒 数年前のアイアン。シャフトはライフル6.5。
左から#3/#4---#P/#S
2.0/2.0/5.0/6.0/3.0/3.0/5.0/4.0/3.0g
銅棒 2005年秋発売。シャフトはNS1050 S
左から#3/#4---#P
7.5/2.0/6.0/3.5/4.5/5.5/6.0/4.0g
さらに、NSシャフトが#3と#4共に38.5の印刷が!!。
ステップ位置を見ると2ミリ位はずれていますが、他のシャフトの位置関係とは明らかに違います。

NSシャフトは再利用するため、チップ側中の接着剤を取って(平均0.6〜0.8g)重さを測ると、#3が108.2g・#7が105.4g以外は全て104g台。
やはり#3使用の38.5は39.0であるべきでは。

おまけ
銅棒とシャフトの隙間・1mmくらい
銅棒&シャフト先端
長年使うとどうしてもサビが・
シャフトのサビ

ホーゼル内
2本のTRX-DUO。一本はロフト9度にM43が付いたノーマル。
もう一本は10.5度+フジクラMW44。
それぞれのシャフトを入れ替えて9度+MW44&10.5度+M43にして欲しいとの依頼。
ロフト違いとはいえフェース角があまりにも違う。(10.5度はフックフェースきつめ)
シャフトを抜いてみると
ヘッド&シャフト先端 シャフト先端 上:M43シャフト(TIP径9.0mm)
  差込長:1.5+α
下:フジクラMW44(TIP径8.5mm)
  差込長:1+1/8
  スリープソケットもセル管も使われていない
(シャフト単体の長さは両方同じ:43.5)

9度+M43:44.5/D0.2
10.5度+MW44:44.75/D1.3
後日聞いたところ、シャフト交換の依頼をしたときはフェースの向きや長さ等の指示はしていないとの事。

TRX特有のパーツ(写真上)をそのままにして新たに銅棒を使ったようです。(TRXパーツの上に銅棒が乗っている感じ)
こんな感じでしょうか→ 
また、チップ径が合っていないのにセル管等を使用しなかったためにフェースの向きが変わってしまったと思われます。

バランスダウン用パーツ
グリップ下に鉛を張ったら振り抜きがよくなったので、シャフト内に鉛を貼って欲しいという連絡あり。
5グラム位なら板状鉛テープを貼ってもよいが、10グラム以上となると大変なのでパーツ製作。
まずは市販品
市販タイプ:A
バランスダウン用パーツ筒状本体(底あり)+鉛+スポンジ

黒いテープで太さをシャフト内径に合わせて入れるタイプ。
引っ掛かりがないので使っているうちに本体が移動しないか不安。
市販タイプ:B
バランスダウン用パーツ上(画像右端)が太くなっていてシャフト内に落ちることはないが、底がなくコルクで底を作るタイプ。
コルクがあまりきつくなく、抜けそうで不安。
使用予定はB。バランスダウン用パーツ
まずはコルクを接着して抜けない底を作る。
バランスダウン用パーツ
Aの鉛&スポンジを利用。
鉛1個=約10グラム

ソケット削り
最終段階でホーゼル外径に合わせてソケットを削るのですが、注意しないと部分的に削りすぎてしまい、光が当たった時に光のラインが歪んでしまいます。構えたときにこれが見えると気になるという人もいます。
ソケット部
画像では少しの歪みに見えますが、構えたときにはもっと大きく歪んで見えます。

アイアン
持ち歩き練習用として組んでもらったというアイアン。
普段使うアイアンのシャフトをダイナミックゴールド SLに変更したため、同じシャフトに交換依頼。実体は?
ソケット部
ソケットがズレている(シャフトも同様)
グリップエンド
左向きのグリップ
グリップ
グリップ先端がねじれている
シャフトエンド
1/4インチ伸ばされたシャフト
継ぎ足した部分が太かったのか、削った部分がギザギザ
シャフトエンド
変形した継ぎ足し部分
シャフトエンド&アルミ
伸ばされた部分はアルミのパーツ
シャフト伸ばし用アルミ
アルミパーツの原型(サイズ違い)
使い勝手がいまいちの為、まだ使ったことはない
シャフト伸ばし用アルミ
サイズを合わせれば、伸ばされた部分を削る必要はない

アイアン
あるチェーン店で買ったという三浦技研のアイアンセット。ソケットが変で構えにくいというので調べてみると・・・。
ソケット部分 ソケット部分 ●左写真のように、ソケットのサイズが合っていないばかりか、番手によって位置がずれています。(シャフトもずれている)
●シャフトのステップ位置がなんか変。(ダイナミックゴールド SL)
4番と5番アイアンに使われていたシャフトが一緒。(長さ40.0)
●シャフトは挿し直しになったのですが、グリップは再利用したいというので抜いてみたところ・・・。
4番には4.2gの鉛が巻かれており、両面テープも7番だけが螺旋巻きで、他は縦1回。
●シャフトを抜くと、ホーゼル穴が広げられていました。
三浦のホーゼル穴はシャフトがきついくらいのサイズ。9.1mm位が上から3分の2が9.4mmへ。広げすぎです。

PING
ピンウェッジ ピンのアイアンには黒いプラスチックのような物がついていますが、これは重量調整のための物。
(CTP・バックウェイト)
CTPはピン本社で交換可能。(1本・\1.500)
ちなみに、54度・オリジナル D4.9 (CTP=9.4g)→CTP交換後・D2.0
58度・オリジナル D7.0 (CTP=16.6g)→CTP交換後・D3.2

シャフト先端の詰め物 少し古いアイアンの重量調整。
今は真鍮のT字型棒などが使われますが、これは接着剤の間に鉛棒を挟んで有ります。
(時には鉛の粉が使われていることも)

アイアンシャフト
有名アイアン。一つはシャフト交換、一つはシャフト折れ修理。
シャフトは共にNS950GHですが、SシャフトはPWに”35.5”が使われ、Rには”36.0”が入っていました。(メーカーシールも貼ってある)
また、NS950はButt径が太いためグリップにM62を使っていることがあるので注意が必要です。