- シャフト伸ばし
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シャフトが伸ばされていることはよくありますが、もう少し気を配った方が良いと思います。
伸ばしてあるシャフトが縦に欠けています。
サイズも少し太いままです。
同じお客様・たまたまですが、SWのシャフトに凹みがありました。
- ホーゼル内径:9.0mm
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最近ホーゼル内径が9mmのウッド類のシャフト交換が続きました。
リシャフトしてあるクラブで、シャフトとホーゼルの隙間をなくすセル管類(セル管・カーボンシム・アルミ管等)が使われていないものが幾つかありました。
シャフトの向きだけでなく、接着強度的にも問題があると思います。
- シャフトチップ側塗装剥がし
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QT出場者のクラブのシャフト交換。
抜いたシャフトのチップ側の状態です。
- ホーゼルストッパー
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中上級者向け地クラブのシャフト交換。
このメーカーにしてはフックフェースになっていると思いながらシャフトを抜くと、ホーゼル内径9mmでシャフト径8.5mmなのに
セル管のようなものが使われていませんでした。
さらに、ホーゼルの中をきれいにしようとすると???
ホーゼルの底にある蓋(ホーゼルストッパー)がありません。
よく見るとヘッドの中に落ちて接着剤に埋まっています。
中を掃除した写真
簡単な図にすると シャフト内の接着剤
このヘッドは0.5mm位しかありません。
シャフト内の接着剤の色とヘッド内の接着剤の色が同じなので、たぶんシャフトを接着する時にストッパーが落ちてしまったのではないかと思います。
今回はホーゼル内を掃除した時のゴミがヘッドの中に入ってしまったので、ヘッドを振ってもサラサラ音がしないところまでホーゼルからゴミを出し、念のためヘッド内にジェルを0.4g入れました。
また、9.4mmのホーゼルストッパーを削り、少しきつめの状態でホーゼル内に押し込みました。
シャフト接着時はカーボンシム(セル管と同じ)を使用。
- フェース角調整&シャフト内鉛粉
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QT出場者のシャフト交換です。
前に他店でやってもらったクラブということでしたが、外観上での?は・・・。
ソケットを削り忘れたのでしょうか?。ホーゼルよりかなりはみ出しています。
シャフトを抜くとフェース角を調整するための薄い銅板みたいなものが入っていました。
しかし、ホーゼルの底までの長さがあります。
これではシャフトを斜めに入れようとしても、平行移動で終わる可能性大です。
今回は抜いたシャフト再利用のため、シャフト先端の穴に詰まっていた接着剤を取りました。
すると中から鉛粉が流れ落ちます!。出し終わった後で蓋になっていたコルクも取り出しました。
鉛粉(約4g)
コルク
- モーダス プロトタイプシャフト
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今回は下画像のシャフト交換です。
装着されていたシャフトは、「モーダス3プロトタイプ システム3」でした。
ヘッドはXブレード #4
38.0インチ
421.0g
D3.0
320cpm
- シャフト先端のプラスチック
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シャフト抜きの依頼があり、お客様の前で作業をしたので途中の写真はありません。
シャフトを抜くと先端にオレンジ色のプラスチックが付いていました。
写真は丸い部分だけですが、T字型をしていて
足?の部分はシャフトの中に入っています。再現写真→
シャフトがホーゼルの中に入っていた長さは約1インチですが、ホーゼル内の深さは約1.25インチありました。
- スチールシャフト、メッキ剥がし
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N.S.PRO ハイブリットをモーダス³に交換。
ハイブリッドシャフトを抜くと多量の接着剤が詰まっていたほか、チップ側のメッキ剥がしが不十分。
N.S.PRO ハイブリットと入っていた接着剤の長さ
N.S.PRO ハイブリット 細かいサンドペーパーでこすった程度
モーダス³ #80でサンディングした後
- シャフト折れ
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アイアンのシャフトがネックとソケットの間で折れた時の修理。
お客様がネックの中に残ったシャフトの抜き方を見たいとの要望で、作業中の写真は撮れませんでした。
↓抜いた後の写真
専用ドリルを折れた部分に入れネックを加熱しながら回して抜きます。
- シャフト切り口
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グリップを入れる時に見つけました。
カーボンの厚さが一定ではありません。
新しいシャフトを取り寄せて交換。
- プロ使用クラブ
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プロ使用FWのシャフト交換がありました。
フェースがスクエアに見えるようにシャフトは右側から入っています。
ただ、ソケットとシャフトの境目に目がいくと、逆に左側からシャフトが入っている様な錯覚がおこります。
簡単な図で表すと下のようになります。
ソケット省略図
ソケットを付けた図
ネックから出た部分を削った図
赤丸部の角度が違う
ソケットからシャフトにつながる部分の角度が左右で違い、左側の角度が急なので左側からシャフトが入っているように見えてしまう。
- オークションクラブ(市販シャフト付き)
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オークションで落札したクラブが持ち込まれました。
ソケットを見た時に少し変かなと思いながらシャフトを抜くと、色々な???が出てきました。
順番に写真を並べていきます。
1、ソケット部分
シャフトに細かい傷2、ソケットをはずした状態
ここまで塗装が取ってあるということは3、シャフトを抜いた時
シャフト接着部7/8インチ、先端の金属は?
4、ホーゼルの中
小さな穴が金属の入っていた所5、伸ばされていたシャフト(グリップ側)
6、グリップ側から
7、ホーゼル内をきれいにした時のゴミと金属
ホーゼル内にはカーボンシャフトが残ってました8、シャフト先端も伸ばされていた!
図のようにシャフトが伸ばされていました。
オークション品に限らず中古クラブもシャフトが替えられている場合は注意が必要です。
今回のシャフト、最低でも3回はヘッドが替っていると思われます。
1回目:普通に装着
2回目:シャフトが短くバット側を伸ばす
3回目:シャフトが短いがバット側では伸ばせないのでチップ側を伸ばす
もしかもすると間に1・2回ヘッド交換があったかも・・・。
- 注文スペックと違うクラブ
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グリップ交換で来たクラブ。
前のショップでバランスをD1〜D1.5にしてもらっているはずということで、確認したところ変な数字が出ました。
詳しくお聞きすると、シャフトをプロジェクトXに交換した時にバランスも合わせてもらっているとの事でした。
お客様に見てもらいながら、2台のバランス計(デジタル式&従来の目盛りで読むタイプ)で測りました。
測定値は
4 5 6 7 8 9 P A S バランス D2.0 D1.2 D2.1 D2.6 D2.5 D2.4 D3.4 D1.9 D1.7
長さを測ってみましたが、番手間の差はほぼ0.5インチなので問題はなさそうです。
となると、組み上げた時点でバランスが狂っていたようです。
グリップをはずした状態でのバランス
4 5 6 7 8 9 P A S バランス E0.4 D9.8 E0.6 E1.1 E0.9 E0.8 E1.8 E0.4 E1.2
何気に長いラムロッドをシャフトの中に入れてみると、???
ラムロッドの先が止まった位置の比較普通 3本
この辺で止まったクラブが多かった 6本
分解してみないと原因は不明ですが、他にも色々ありました。
はみ出している接着剤
ソケット位置決め?の黒い線
両面テープを巻こうとするとまたまた発見です。
シャフト切断面が尖っている
お客様の希望は、
・バランスをD1.5以下にする
・グリップは少し太くても可
・鉛などは最低限にとどめる
でしたので、
・グリップはM58サイズ使用
・PWはシャフトバット側内側に2.8gの鉛貼り付け
・#5&AWはヘッドに1gの鉛貼り付け
としました。
- 983Eのリシャフト
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983Eはネックの長いスルーボアヘッド。シャフトが入る長さは3.5インチあります。
新しいシャフトをどの位置まで入れるのか?
随分前にタイトリストさんに聞いた事があります。
「市販されているシャフトを使う場合は、2インチが理想」とのことでした。
今回のリシャフトも差し込み長2インチで、ソール側には抜いたシャフトのチップをカットして使用。
これで見た目は1本のシャフトのようになります。
余談ですが、このタイトリスト983が販売されていた当時は、アメリカのフジクラさんで通常よりチップ側が2インチ伸ばされたシャフトが売られていました。
もう一つ余談
983の後で905が発売されました。
このクラブはホーゼル部分を軽くするためにアルミホーゼルを採用していました。
扱い方がよく分からないので、タイトリストさんからリシャフトマニュアルを送ってもらいました。
内容は、シャフト抜き器を使う場合、使わない場合や注意事項などです。
- 983EとVスチール
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少し古いクラブですが、タイトリスト983EとVスチールFWのシャフト交換がありました。
FWはリシャフトしてあったのですが、その先端側の処理が雑でしかも9ミリのホーゼル穴径に対し8.5ミリのシャフトを使っているのにセル管等が使ってありませんでした。
シャフトの塗装をきちんと取ってありません。
(濃くスジになっている部分)
また、983Eに使っている新しいグリップの再利用希望だったのでグリップを抜いてみると、タイトリストオリジナルの両面テープが残ったままでした。
タイトリストさんが使っている両面テープは剥がしにくいのですが、時間をかけて剥がすしかありません。これは手抜きです。
- 鉛棒
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シャフト交換依頼の2本のFW。
オークションで手に入れたクラブとの事ですが、偶然両方のクラブにバランス調整用の鉛棒が使われていましたが他にも?があります。
ソケット処理がきれいに出来ていません
シャフト先端側が削られて細くなっている
先端カット無しで5Wに使われていましたが、何度か使い回した?
鉛だと分かりましたから小さなマイナスドライバーで削り取りです。(ドリルだとホーゼルストッパーまで削る可能性があるので×)
シャフト内に入っていた鉛と接着剤
左側が取りだした鉛の一部。
右側は元の形
厚さは両方とも1/16インチでした。
- ソケット(フェルール)浮き修理
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ソケット浮きの修理がありました。
今回はソケットを戻しての接着で済みました。
各メーカーさんはどうしているのでしょうか?
私が勤めていたメーカーは、ソケット・シャフト(カーボンシャフト)共新品に交換でした。
たとえ定価4万円のカスタムシャフトの場合でもシャフト交換です。数百円のソケットために数万円のシャフトを使うのですが保証期間であれば、無料。
他のメーカーさんはどうなんでしょう?
随分前ですが、製品安全協会がシャフトの再利用についてのコメントを出しています。
「シャフトのリユースはもともとシャフトメーカーが想定した使用方法ではなく、実際に安全性を確保できない状態になりうる」ということです。シャフトメーカーさんもシャフトの再利用はしないように言ってます。
ゴルフクラブ専門部会の専門委員名簿には各クラブメーカーさんの名前があります。
各メーカー様・・・ソケット浮き修理でシャフトを抜いた場合は、新しいシャフトを使っていますよね?
- キャロウェイ スティールヘッド4Wのシャフト交換
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???という訳ではありませんが、特別な形のソケットは在庫状況が厳しくなってます。 今回使用した純正タイプのソケット
手持ちのソケット/サイズ違い・形状違い・ERC用
出来上がり
メーカーもサイズ違い1種類くらいしか持っていませんでした。
- アイアンシャフトの重量誤差
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シャフト交換で使う予定だったシャフト重量(カット前)
#4 #5 #6 #7 #8 #9 #P 105.4 102.4 106.2 107.4 106.2 107.0 104.8
5番とPは破棄。新たに#5=105.2g・#P=106.0gを用意。
特に#5の102.4gシャフトは重量誤差だけでなくチップ径が太くなっていました。
- シャフトのバランスポイント
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アイアンセットの仮組中1本だけとんでもないバランスになるシャフトがありました。
ヘッド重量は合わせてあるので予想バランスはD2.0になるはずなのにC9.5。
一瞬シャフトの長さを間違えたかと思いましたが問題なし。
もう一本新たにカットしての仮組では予想値のD2.0。
チップ側のステップ位置がずれているのは知ってましたが、バランスポイントがこんなに違うとは思いませんでした。
市販されているシャフトはどの位揃っているのでしょうか。
Dynamic Gold Tour Issueも「全番手の重量を、セット間±0.5g以内に設定」とはありますが、バランスポイントについては書かれていません。
- パターネック
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ヘッドがグラつくということで修理に来たパター。 ヘッドを抜いてシャフトの中をきれいにすると多量の接着剤が入っていました。
(ベントシャフトの下の曲がりまで)
シャフトの中に入るヘッドのネック部分が細くシャフトがガタつくので、アルミ板を細く切り2枚かませました。
グリップを抜かないでの作業だったので、シャフト&グリップ向きを当初に合わせて接着。
- シャフトエンド(グリップ側)
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グリップ交換で来たクラブ。
グリップをはずすとシャフトエンドの全てが写真のように!
- グリップ
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グリップ交換をした時。
一部が膨らんでいました。
両面テープの糊が剥がれたかと思い急いで抜きましたが両面テープはきれいなまま。
注意して入れ直しましたが結果は同じ。
グリップを切ると赤部分に凸凹が。
グリップ製造過程で空気が入ったような感じです。
- シャフトのメッキ
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よく使われているスチールシャフト。
一部メッキの剥がれているものが1セット8本中2本ありました。
少し前にもこれほどひどくはないですが、メッキ剥がれがありました。